COMPANY
会社情報
ジェルトロンのあゆみ
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開発の道のり01
快適な睡眠とα波
創業者である田中啓介の実家は家具店を経営しておりました。そこではベッドも販売していましたので「眠り」については「食べる」ことと同じくらい重要なものであるという認識を持っていたようです。
1980年、田中がアメリカ留学時にウォーターベッドに出会い、その寝心地のよさに「ウォーターベッドを輸入して、日本でもストレスの少ない睡眠環境を提案できないか」と考え、睡眠及びウォーターベッドの研究を始めました。
その過程で、より良い眠りを実現するには、レム睡眠という浅い眠りのタイミングにおいて現れる「α波」をキープできる睡眠環境が大切だということに着目しました。
開発の道のり02
健康的な睡眠を保つ
スリープソリューション
レム睡眠のタイミングに眠りを阻害する主な要因として、
- 暑さ、寒さによって寝具内の温度が保てない
- 汗などの湿気によって蒸れてしまう
- 硬すぎて体圧分散ができず、肩や踵など局部的に痛みを感じる
- 柔らかすぎて寝姿勢が保てず、ハンモック状態となり、呼吸がしづらい
などがあり、これらによって睡眠の質が一挙に下がることがわかりました。
そこで、これらの睡眠を妨害する4つの要因を徹底的に取り除くことによって、健康的な睡眠を保つことが出来るスリープソリューションという考え方に基づくビジネスをライフワークとして取り組もうと考えたのです。
そして1989年、ウォーターベッドをアメリカから輸入し、まずは実家の家具店で販売を開始しました。その結果、地域のお客様に多くご使用いただけることとなり、またその評判が大手ベッドメーカーに伝わって、その子会社に製品供給をさせていただくことになったのです。
これを契機に1994年パシフィックウェーブを設立しました。
開発の道のり03
理想の寝心地を探求
弊社が開発に携わり輸入していたウォーターベッドは、浮力で体を支えるための十分な水量を有するもので、胎児が羊水に浮いて眠っているような状態で、リラックスして眠れる理想的な寝心地となっていました。
当時のブームで様々なタイプのウォーターベッドが販売されるようになりましたが、その中の一つに「手軽に移動できるウォーターベッド」というコンセプトのもと水量を少なくした製品がありました。水量の少ないウォーターベッドは浮力ではなくウォーターバッグの反発張力によって体を支えるため、バッグにかかる大きな負荷により水漏れ事故が多発。日本の木造家屋にはウォーターベッドは向かないという風潮となり、ウォーターベッドブームが終わりを迎える要因の一つとなりました。
そこでウォーターベッドに固執せず、水以外の素材で浮力に近い寝心地を作り出すことができればと考え始めたのです。
開発の道のり04
立体形状ジェルとの出会い
アメリカにSpecialty Sleep Association(SSA)というスプリングを使わないマットレスメーカーが集まった協会があり、ウォーターベッドを中心に低反発マットレスなどいろいろな寝具が開発されていました。
1999年、協会主催の展示会で、単純な四角の立体形状をしたグミキャンディのような感触のジェルマットレスが出品されました。
これこそ、ウォーターベッドに代わる将来性を秘めている素材だと確信しました。
「この素材ならもっと快適な睡眠環境を皆さんにご提案できる」との思いで、さまざまな困難を乗り越え、アジア地域の製造販売独占契約を締結。単純立体形状ジェルの輸入を開始し、マットレス、マクラ、クッションなどの様々な商品の開発を進めました。
中でも床ずれ防止マットレスは、多くの介護関係メーカーとお取引することができ、レンタル製品としても多くのお客様にご使用いただくことができるようになりました。
開発の道のり05
ジェルトロンの開発
しかし、単純立体形状ジェルでは大きな斜めの力が加わったとき、通気性をうまく保つことができないという点や、格子の形状を肌で感じる点など、まだまだ改善の余地があると考えていました。
それらを解決するためにさらなる研究開発を進め、2003年に日本で初めて立体形状ジェルを製造。「ジェルトロン」と名付けました。
今までの単純立体形状ジェルは1層の構造ですが、ジェルトロンは大きさの違う格子が2~3層あり、それらを一体成形で仕上げた多層立体形状ジェル構造となっています。これによりどのような方向から大きな力が加わっても常に通気性を保つことができるようになりました。
表面の接触面を増やすことで肌あたりを良くし、また2層目の格子によってジェルの潰れこみを軽減することにより、単純立体形状ジェルが持ち合わせていた問題を改善することが出来ました。
何より、日本国内自社工場での製造によって一貫した管理体制の下、高品質、高耐久の製品をお客様に自信を持ってご提供できるようになったことが大きな成果です。
開発の道のり06
わたしたちの想い
こうして、「快適な睡眠環境を作り出すことができるクッション材」が完成し、様々な方にジェルトロンを必要としていただけるようになりました。
今ではマットレスのみならず、まくら、クッションをはじめ、素材としての有用性からパラアスリートの車椅子シート材、義肢装具内のクッション材、プロキャディバッグの肩ベルト部分に内蔵されるなど様々なシーンでご活用いただけるようになりました。
私たちが手掛ける製品の一つひとつは、お客様にとっては唯一無二のもの。だからこそその一つひとつに想いを込め大切に製造したいと考えています。
これからも、立体形状ジェルのパイオニアとして、みなさまのお役に立てるものづくりをしてまいります。
睡眠環境の
研究・開発実績
- 第23回 日本睡眠環境学会学術大会 (武蔵野大学) (pdf)
- 第22回 日本睡眠環境学会学術大会 (近畿大学) (pdf)
- 第16回 日本褥瘡学会学術集会 (名古屋国際会議場) (pdf)
- 第15回 日本褥瘡学会学術集会 (神戸国際展示場) (pdf)
- 第21回 日本睡眠環境学会学術大会 (奈良女子大学) (pdf)
- 第20回 日本睡眠環境学会学術大会 (日本体育大学) (pdf)
- 第19回 日本睡眠環境学会学術大会 (富山大学) (pdf)
- 第18回 日本睡眠環境学会学術大会にての研究発表 (pdf)
- 第17回 日本睡眠環境学会学術大会 (横浜開港記念会館) (pdf)
- 第25回 睡眠環境シンポジウムにての研究発表 (pdf)
- 第24回 睡眠環境シンポジウムにての研究発表 (pdf)
- 第23回 睡眠環境シンポジウムにての研究発表 (pdf)